【第1話】医師から不妊原因の特定と治療説明を受けた
●多嚢胞性卵巣症候群の特徴
結婚後3年もたつのに妊娠できなかった私は、おそるおそる婦人科に行き、検査を受けに行ったところ、初めて自分が多嚢胞性卵巣症候群という排卵障害を持っていることを知ったんです。(前回のお話)
通常毎月1つの卵胞が子宮の中で育ち、それが排卵されるところ、多嚢胞性卵巣症候群だと、同時に複数個育ってしまい、狭い子宮の中でそれぞれの卵胞が充分な大きさまで育つことが出来ない状態になります。
充分な大きさまで卵胞が育たないので、排卵することが出来ず、排卵できなかった卵胞がどんどん子宮の中にそのままたまっていき、子宮がどんどんせまくなっていってしまうんです。
子宮の中に充分な広さがないと卵胞が育つことが出来ないのに、多嚢胞性卵巣症候群の場合は、中途半端に育ったままの卵胞がたくさん子宮の中に残ってしまうことで、どんどん排卵しにくい状態になってしまうのが特徴です。
●多嚢胞性卵巣症候群の治療の4ステップ
婦人科で多嚢胞性卵巣症候群だと診断された私は、すぐにでも妊娠をしたいこと伝え、さっそく多嚢胞性卵巣症候群の治療を始めることにしました。いわゆる不妊治療とよばれるものですね。
多嚢胞性卵巣症候群の不妊治療の場合で妊娠を目指す場合は、大きく4つのステップがあります。
ステップ1.飲み薬の排卵誘発剤による投薬治療
投薬療法とは個人個人の卵巣の状態にあわせて排卵を促す排卵誘発剤を投与して、卵胞を育てる治療方法です。
飲み薬は不妊治療の第一歩として使われることが多いスタンダードなものですが、副作用があったりして、飲み続けると体調が悪くなったりするものもありますので排卵誘発剤を飲みだしたら、できるだけ早い段階で妊娠を目指すことが大切だと医師から話を伺いました。
ステップ2.自己注射による排卵誘発剤による投薬治療→毎日自分でお腹に注射するんだって…
一般的には飲み薬からはじめて、それでも効果が得られない場合は、自己注射による排卵誘発剤による投薬治療に切り替えていきます。
自己注射による治療は結構、大変らしいです・・・
飲み薬が効かない場合は、自己注射といって、毎日自分で自分のお腹に注射をして卵胞を育てていかなくてはならず、肉体的にも精神的にもかなり苦痛が伴います。
毎晩、自分のお腹に注射を打ち続けるなんて、想像しただけでも大変ですよね。。。
このあたりから毎月の診察費と薬代で約3万円くらいかかるようになります。
ステップ3.人工授精
性行為による射精は子宮の奥にいる卵子のところまで必ずしも到着するとは限りません。人工授精は子宮に小さな管を入れて、別で採取した夫の精子を直接子宮の奥に届けて受精しやすくするものです。→すごく痛いらしいです。
1回の人工授精で約1.5万円~3万円かかるようになります。そのほかにも診察費や薬代などがかかります。
ステップ4.体外受精
体外受精は子宮から人為的に取り出した卵子を体外で精子と受精させて、受精卵になった状態で子宮に戻す方法です。1回当たり30万円~60万円かかります。
※状況に応じて、途中で腹腔鏡手術により卵巣にレーザーで複数の穴を開けて人工的に排卵しやすくさせるという選択肢もありますが、全身麻酔で入院が必要な治療であることや効果の持続期間が1年程度であるという弱点もあります。不妊治療で全身麻酔・・・抵抗がある人も少なくないようです。
以上のようなお話を医師から聞かされ、いよいよ私の不妊治療が始まることになりました。
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